

アウシュヴィッツ=
ビルケナウ強制収容所とは?
ポーランドに位置するアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所は、第二次世界大戦中のホロコーストの悲劇を今に伝える、世界に類を見ない場所です。この地を訪れることは、単なる観光ではなく、歴史の重みに触れ、
平和学習を深める貴重な機会となります。
収容所は、アウシュヴィッツ第一強制収容所と、より規模の大きいビルケナウ第二強制収容所から構成されています。第一収容所では、当時の建物や遺品、写真などが展示されており、ホロコーストの現実を目の当たりにすることができます。第二収容所では、広大な敷地に当時の木造バラックやガス室の跡が残り、その規模と悲劇性を肌で感じることになるでしょう。
アウシュヴィッツへの訪問は、私たちに「二度と繰り返さないために」という重い問いを投げかけます。
過去の歴史を学び、現代社会や未来について深く考えるきっかけとなるはずです。
ホロコーストとは?
ホロコーストとは、第二次世界大戦中、ナチスドイツによって組織的に行われたユダヤ人大量虐殺を指します。約600万人ものユダヤ人が犠牲となり、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所はその絶滅政策の中心でした。この悲劇は、人種差別や偏見がいかに恐ろしい結果を招くかを現代に伝え、平和の尊さを深く考えさせます。
なぜアウシュヴィッツを訪問するのか?
1. 歴史を学び、記憶を継承するため
アウシュヴィッツは、600万人以上のユダヤ人を含む多くの犠牲者が命を落としたホロコーストの中心的な場所です。訪問することで、歴史の現実を直接目の当たりにし、過去の悲劇を深く理解することができます。 歴史を学ぶことは、同じ過ちを繰り返さないための重要なステップです。アウシュヴィッツを訪れることで、戦争や人種差別、憎悪がもたらす結果について考える機会を得られます。
2. 犠牲者を追悼するため
アウシュヴィッツは、数百万人の命が奪われた場所であり、訪問することは犠牲者への敬意を表し、彼らを追悼する行為でもあります。 施設内には、犠牲者の遺品や写真、記録が展示されており、個々の人生や物語に触れることができます。
3. 人権と平和の重要性を再認識するため
アウシュヴィッツを訪れることで、人権の尊重や平和の重要性について深く考えるきっかけとなります。この場所は、憎悪や偏見がどのようにして大規模な悲劇を引き起こすかを示す警告の場でもあります。 現代社会においても、差別や偏見が存在する中で、アウシュヴィッツの教訓は非常に重要です。
4. 教育的価値
アウシュヴィッツ=ビルケナウは、ユネスコの世界遺産にも登録されており、歴史教育の場として世界中から訪問者を受け入れています。 ガイド付きツアーでは、専門家が歴史的背景や詳細な情報を提供してくれるため、より深い理解を得ることができます。
5.平和について考えるきっかけに
アウシュヴィッツを訪れることは、感情的に非常に重い体験となるかもしれませんが、それが個人の成長や視野を広げるきっかけになることもあります。 この場所を訪れることで、生命の尊さや人間の尊厳について深く考える機会を得られるでしょう。
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ならではの特徴

アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館、第一、第二収容所を訪問。日本語ガイドがご案内いたします。

追加代金でアウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館の日本語プライベートアレンジも可能!ゆっくりご自身のペースで見られたい方にお勧めです。

6日間でポーランドを訪問するプランに加え、8日間で当時加害国となったドイツ・ベルリンを訪問するプランもご用意。多角的に歴史と向き合うことができます。
アウシュヴィッツ第1収容所:
歴史の記憶を刻む場所


ポーランド南部にあるアウシュヴィッツ第1収容所は、第二次世界大戦中にナチスドイツによって建設された、人類の悲劇を今に伝えるユネスコ世界遺産です。レンガ造りの建物群は、かつてユダヤ人やロマ、ポーランド人、ソ連兵捕虜など、多くの人々が収容され、過酷な労働と迫害を受けた歴史を物語っています。
正門に掲げられた「ARBEIT MACHT FREI(労働は自由をもたらす)」という偽りのスローガンは、その残酷さを際立たせ、訪れる人々に衝撃を与えます。
施設内では、収容者の遺品や写真、収容生活の様子を伝える展示が公開されており、当時の人々の苦しみや悲しみを具体的に感じることができます。特に、ガス室や拷問室、死の壁などが保存されており、負の遺産としての重みが強く伝わってきます。
ガイド付きツアーに参加することで、歴史的背景や当時の状況をより深く理解し、平和の尊さを深く考えるきっかけとなります。
歴史学習や平和教育の場として、世界中から多くの人が訪れる、忘れてはならない場所です。
▶「ARBEIT MACHT FREI」の門
収容所の入り口にある有名な標語「ARBEIT MACHT FREI(労働は自由をもたらす)」が掲げられた鉄製の門。
▶ 囚人の居住棟(ブロック)
いくつかの建物が保存されており、囚人たちがどのような環境で生活していたかを知ることができます。展示には、囚人の私物、衣服、靴、眼鏡、髪の毛などが含まれています。
▶ 死の壁
囚人が処刑された場所。多くの人々がここで命を奪われました。
▶ ガス室と火葬場
小規模なガス室と火葬場があり、当時の状況を知ることができます。
アウシュヴィッツ・ビルケナウ第2収容所:
広大な敷地が物語る大量虐殺の悲劇


アウシュヴィッツ・ビルケナウ第2収容所は、アウシュヴィッツ第1収容所から約3km離れた場所に位置する、ナチスドイツが建設したより大規模な絶滅収容所です。その広大な敷地は、ホロコーストにおける大量虐殺の中心地であり、約100万人以上のユダヤ人などが殺害されたと推定されています。敷地内には、木造の粗末な兵舎跡が延々と立ち並び、劣悪な環境での収容生活を想像させます。 特に印象的なのは、列車が敷地内に直接乗り入れ、収容者を運び込んだ「死の門」と呼ばれる巨大な門と、その先へと続く線路です。これは、組織的に行われた大量虐殺の象徴であり、当時の悲惨な状況を静かに物語っています。ガス室の跡や焼却炉の残骸なども保存されており、歴史の暗部を肌で感じることができます。第1収容所とは異なり、その広大な敷地と残された建造物の規模が、行われた悲劇の大きさをよりリアルに伝えます。
この場所を訪れることは、人類が犯した過ちから学び、二度と同じ過ちを繰り返さないための平和の誓いを新たにする、極めて重要な体験となるでしょう。
▶ 鉄道のプラットフォーム(ランプ)
囚人たちが到着し、選別された場所。多くの人々がここでガス室送りを宣告されました。
▶ 木造のバラック(居住棟)
囚人たちが過酷な環境で生活していた木造の建物が一部残されています。
▶ガス室と火葬場の遺跡
ナチスが証拠隠滅のために破壊したガス室と火葬場の跡地を見ることができます。
▶ 記念碑
ホロコーストの犠牲者を追悼するための記念碑が建てられています。


アウシュヴィッツを訪問できる
ツアーはこちら
ご参加いただいたお客様の体験談
2025年2月/親子参加
ツアー参加のきっかけ
娘が看護師として就職することになり、今後一緒に旅をすることも難しくなるのではと思い親子旅を計画しました。 子供の頃から、歴史が好きで広島・長崎や京都にも訪れてきました。大人になった今、一度は自分の目で見たいアウシュヴィッツにしっかりと学びながらいきたいと思い二人で参加を決めました。
ツアーに参加して感じたこと
ホロコーストは映画や本でしか聞いていませんでしたが、そこに至るまでの歴史を知り改めて繰り返されるべきではないと痛感しました。 建物、壁、記念碑のひとつひとつには意味があり、乗り越えてきた人の思いをガイドさんを通じて教えていただきました。 現地に行かなくてはわからない、感じることができない空気があり、娘と二人で1日の出来事をはなしたことはかけがえのない時間になりました。ガイドさんのお話があることで、背景を理解することができたのはこのツアーの最大の魅力だと思います。
その他の体験談はこちらよくある質問
一人での参加は可能ですか?
お一人からのご参加も可能です。(グループ旅を除く) 現地では専属の日本語ガイドがご案内しますので、現地での過ごし方や、おすすめのレストランなど、気になることはぜひ聞いてみてください。皆様の旅がより有意義なものになるようにサポートいたします。
列車の1等車、2等車の違いは何ですか。
1等車、2等車の違いとしては、お座席の配列、またお座席の広さが異なります。 車種により異なりますが、一等車はオープンサロンタイプの通路挟んで1席+2席に座席が整列しており、他人と相席にならない一人掛け座席があるのも1等座席の特徴です。2等車は2席+2席に座席が整列している車両が多いです。
ホテルー駅間の移動が心配です。自分でできますか。
アウシュヴィッツツアーはホテル-駅間のご移動をご自身で行っていただく区間がございます。ただ、ホテルは駅より徒歩15分圏内の立地がほとんどです。ご自身で徒歩、またはタクシーでのご移動もいただけます。 ご心配な方は追加代金で送迎車をお手配することも可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。
現地で何かあった際のサポートはありますか?
WI-FIがある家もありますが、環境は不安定なことも多いため、ずっとインターネットに接続していたい場合は事前にWi-Fiをレンタルしていくのがおすすめ。短い滞在でなので、せっかくならその国の文化を楽しみ、スマホを見ずに家族たちと過ごしてみましょう。
どんなお土産が喜ばれますか。
現地手配会社が、24時間日本語対応でサポートいたします。
Whats Upというアプリをダウンロードしていただき、ご出発前に現地スタッフのご連絡先をご登録いただいております。 詳細はご出発の10~7日前にお送りするご日程表に、掲載しておりますのでご確認ください。
国名
ポーランド共和国
主要都市
・ワルシャワ (首都、歴史と現代が融合)
・クラクフ (古都、世界遺産、アウシュヴィッツ観光の拠点)
・グダニスク (バルト海沿岸の美しい港町)
首都
ワルシャワ
言語
ポーランド語 (観光地では英語が通じる場合も多いです)
通貨
ズウォティ (PLN)
電圧
プラグ: 230V、Cタイプ、Eタイプ (変換プラグが必要です)
時差
日本より-7時間 (サマータイム中は-6時間)
チップ
強制ではありませんが、レストランやカフェ、タクシーなどで満足のいくサービスを受けた場合、料金の5〜10%程度を渡すのが一般的です。会計時に端数を切り上げたり、「Dziękuję (ジェンクィエ=ありがとう)」と言って小銭を渡したりするのも良いでしょう。
両替
空港や主要駅、市内の両替所 (Kantor) で両替が可能です。ATMでのキャッシングも一般的で、クレジットカードも広く利用できます。日本円から直接両替するよりも、ユーロや米ドルから両替する方がレートが良い場合があります。
気候
春(4月~6月):気候が穏やかで過ごしやすい。
夏(7月~8月):観光のトップシーズン。日照時間が長く、各地でイベントが開催されます。
秋(9月~10月):紅葉が美しく、過ごしやすい気候です。
日本国籍のポーランドの渡航条件
旅券の残存期間:シェンゲン協定加盟国であるため、出国予定日から3か月以上の残存期間が必要です。また、未使用の査証欄が2ページ以上あることも推奨されます。
査証(ビザ):日本国籍の場合、観光目的で90日以内の滞在であればビザ不要です。
ワルシャワ歴史地区
第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けながらも完全に復元され、世界遺産にも登録されています。旧市街広場や王宮など、歴史の息吹を感じられる美しい街並みが魅力です。

ワルシャワ蜂起博物館
ワルシャワ蜂起の歴史と市民の抵抗を伝える重要な博物館。ポーランドの近現代史を深く学ぶことができます。

ショパン博物館
世界的な作曲家フレデリック・ショパンの生涯と作品を紹介する博物館。ショパンゆかりの地として、音楽ファンには必見のスポットです。
クラクフ歴史地区
中央ヨーロッパで最も美しい広場の一つとされる中央市場広場を中心に、聖マリア教会や織物会館などが建ち並ぶ世界遺産の旧市街です。

ヴァヴェル城と大聖堂
ポーランド王国の象徴であり、歴代国王の居城だったヴァヴェル城とその隣接する大聖堂。ポーランドの歴史と建築美を体感できます。

カジミエシュ地区
ユダヤ文化が色濃く残る歴史的な地区。かつてのシナゴーグやユダヤ人墓地が点在し、独特の雰囲気を醸し出しています。『シンドラーのリスト』の舞台としても知られています。